移動通信における基本的事項
◯通信方式
- 無線LAN
- ITS無線…高度交通システム用
- 業務用移動無線システム…業務用連絡
- 無線TAG…特定省電力移動無線システム、商品識別・管理
◯移動通信の要素
- データベース…加入者情報の格納、網管理情報、コンテンツなどから構成されます。
- 信号網…制御信号と情報を転送する役割(共通線信号網、パケット網、インターネットなど)
- コアネットワーク…ネットワーク内において、アクセスノードから信号を受けたり、中継したり、他の網とのインタフェースの役割を司るノードです。
(これらをそれぞれ、エッジノード、中継ノード、関門ノードといいます。) - アクセスノード…端末とのインタフェースとなるノード
(携帯電話の基地局や無線LANのアクセスポイントが相当) - 端末…携帯電話機、無線LANカードモデム、コードレス電話機などです。これらが有機的に結合され、サービスが提供されています。
- 3GPP…W-CDMAの無線およびネットワークの標準化を行っている、ベンダー、オペレータの国際的な団体である。
- IUT-R…国際電気通信連盟の中の無線部分を標準化のオーソライズ機関である。ここで勧告として承認されると、国際的な標準として認知されたこととなる。
- TTC…我が国におけるネットワークに関する標準化機関である。移動通信、固定通信ともにネットワークに関わる事項を扱っている。
- ARIB…電波産業会の英語の略称名であり、電波を用いるシステムのエアインタフェースプロトコルの標準化機関である。強制力はないが、相互接続のためには準拠する必要がある。
- 無線アクセスの技術開発…周波数使用効率、収容能力、伝送品質など
- フェージング…移動端末の受信レベルは多数の電波の干渉により、この図に示すように移動にともない波長オーダの距離で20~30dBもの変動をします。
◯変調信号がアナログの場合
- アナログAM方式(振幅変調方式)
- アナログFM方式(周波数変調方式)
- アナログPM方式(位相変調方式)
◯移動通信における伝送系で重要な観点
- 電力効率が高いこと。
- 伝搬変動に強いこと。
- 帯域を有効に利用すること。
5. デジタル変調と復調
6. 多元接続方式
7. メディアアクセス制御方式
8. 通信プロトコルと情報伝送制御
9. システム構成と接続制御技術
10. データ伝送とモバイルインターネット
11. 移動通信の将来展望